モダンダンス
モダンダンス
モダンダンスの発祥は、20世紀のドイツと言われています。
ヨーロッパにおける正統的な舞踊であったクラシックバレエを否定して20世紀初頭に新しい舞踊の形態として誕生しました。
形式化され、規範意識が強くなっていくバレエに対し、踊り手を精神的・肉体的に因習や伝統から解放し、自然な身体芸術を求める動きが起こりました。
その動きの中心となっていたのが後に「モダンダンスの祖」と呼ばれたアメリカのダンサーイザドラ・ダンカンです。
古代ギリシア文化に関心があったダンカンは、その自然的な美しさに感銘を受け、着飾った衣装と窮屈なトゥシューズを脱ぎ捨て、チュニックと裸足のまま、自由にバレエを踊りました。これが、モダンダンスの始まりだと言われています。
モダンダンスは、音楽伴奏なしで踊ることも可能です。
バレエのように登場人物のキャラクターを表象することよりも、身体的な運動感覚に訴えることを振付家・ダンサーが目指した点にバレエとは一線を画するモダンダンスの顕著な特徴があります。
曲や振付が自由であり、バレエのようなチュチュなど華やかな衣装を着用せず比較的シンプルな衣装で踊られることがほとんどです。
その衣装のシンプルさからダンサーの肉体美に魅せられ、また身体肉体全身を使った表現に圧倒されます。
日本においては、現代舞踊・創作舞踊あるいは前衛舞踊を含めてモダンダンスと呼ぶことが多く、理論的・体系的にきわめて曖昧なのが現状です。
しかしその自由な表現性と独創性に多くのプロダンサーがモダンダンスを習得する時代となりました。
ダンサーとして幅広い表現を求められるようになれば、必ず課題となるのが、「型」の大切さと「型」を破ることの両立です。
クラシックバレエで「型」の大切さを身に着け、モダンで「型」を破ることを体感することでバレエとの相関点を理解し、バレエに対しても新しい見方ができるようになります。
型破りから生まれたモダンダンスはダンサーの表現の幅を広げました。
そして観客にとっては、受け手である観客次第で解釈や好みが変わる新たに生まれる芸術といえます。
このように解釈が様々な身体表現であり、ダンサーや振付家によっても表現が顕著に変わる舞踊がモダンダンスの魅力といえるでしょう。今後時代ごとに誕生するであろう異彩を放つダンサーや振付家の躍進にも注目です。
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スタジオマーティ東京三田慶応